新品の汚いFREITAGを新品の様に綺麗にした
フライターグのバッグを手に入れたのだけれど、めっちゃ汚い。どのくらい汚いかというとまるで廃棄するトラックの幌の生地を使ったくらい。いやそうなんだけど。
新品でも大体このくらいは汚い
そして臭い。店員がいるお店で見ても、きったねえなあって連呼してしまうくらい。トラックの幌やシートベルト、自転車のチューブなど、廃棄素材を最大限使用することをコンセプトにしているそうなので仕方ないのではあるけど、それを知らない人が見れば、橋の下であの鞄と共に捨てられていて、中に母子手帳と哺乳瓶が入っていたんだろうなと想像されても仕方ない。個人的には汚いのは好きじゃないので頼むから新品素材を使って欲しい。形や色味を気に入ってるだけに本当に惜しい。こういったコンセプトを理解できずにFREITAGを持つなんて滑稽だとかいう人がいたけど、値札付けて売ってるからにはたかだか商品なわけで、それを誰がどう思って使おうと勝手だ。加えていうとその値段も結構高い。これで3万円以上する。新品生地を使ったほうが安くできるんだろうなと疑ってしまう。リサイクル素材を探すのも大変らしいがそのために消費されるエネルギーは果たして釣り合うのかも気になる。
そこで、新品にしてみた
激落ちくんで水研ぎすると、もともと付いていた汚れが綺麗に落ちる。上と下を見比べればその違いは明らかだ。際限なく擦りすぎるとターポリン生地に入ってるグラスファイバーが浮いてくるのでいささか注意が必要。
綺麗だけどマットな質感になる
乾かすとこのような具合。激落ちくんはいわばメラミンフォームのヤスリなので、汚れはしっかり落ちるのだけれどコーティングも剥がれてFREITAGらしい光沢は失ってしまう。奥の青色のバッグと見比べるとよく分かる。
光沢を復活させる
マットな質感が好みでなければ、光沢を復活させる方法がある。蝋引きやワックス引きなど色々試した結果、ビニール床対応の高光沢の床用ワックスが良かった。アクリル樹脂だから触り心地もスベスベせず少し引っかかりのあるテカテカした質感になる。うーん、でもマットもよかったな。
ここまでのことをやって初めてリサイクルと呼ぶべきだと思う。ボロをボロとしてありがたがる人を見るたびに現代なんだなあと感じる。